介護NEXTの取り組み
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認知機能改善とは
身体機能の維持・改善に努めていく上で、心と身体は連動しております。
介護NEXTでは認知症を予防していくため、機能訓練強化により身体面のトレーニングを行うと同時に、脳の活性化に力を注いでおります。
脳の機能は大きく「思考・創造」「理解・判断」「記憶」「視覚」の4つに分けられます。
ご利用者様のできる事、苦手な事を、スタッフがしっかりとアセスメントを行います。
その上で、できる事はより伸ばしていき、苦手な事は維持・改善していけるように支援致します。
思考・創造
とても重要な「考える力」
思考力は考える力です。心理学では、思考という働きは、観察や記憶によって頭の中に蓄えられた内容をいろいろ関係づけ、新しい関係を作り出す働きとみなされています。
つまり思考力は「関係をつける力」であり、その基本形式として次の三つがあげられています。
- 概念作用
- 二つ以上のものの特徴を比べ、似ているところを取り出す働きを抽象作用といい、この抽象により取り出された同類の特質を概括して作った代表的表象を概念といいます。これは、普通言葉で表されます。
このように、比較→抽象→概括→命名の過程を経て概念を作る働きを概念作用といいます。例えば、「いぬ」「三角形」などという概念も、このようにして作られます。
- 判断作用
- 二つ以上の概念の間 の関係あるいは概念とその属性との間の関係を定め、その関係が正しいか否かを断定する働きです。
「鉄は金属である」「この子どもは外向的である」などと断定することがこれに当たります。
さらに、道徳的判断といわれるように、ものごとのよしあしを決める場合にも判断という言葉が用いられます。
- 推理作用
- よく知られている事実と事実との関係から、一つの結論を導き出す働きです。
その際、一般的判断から特殊な判断を導き出す働きを演繹推理、特殊な判断から一般的判断を導き出す働きを帰納推理、特殊な判断から他の特殊な判断を導き出す働きを類比推理(類推)といいます。
創造力は、創造的思考力(生産的思考力)とも言われますが、「特に新しい関係を作り出す働き」です。
その構成要因(因子)としては、いろいろあげられているが、特に重要なものは、思考の流暢性、柔軟性、独創性です。
現実に無いものを言葉やイメージに置き換えることができる、文脈における「提案・提議・申し出・計画・命題」の要素を「思考の結論(ゴール)」として意識することができる、言語やイメージを使い,実物を離れ,頭の中でいろいろ思い描いたり,筋道を立てたり,分類したり,関係を操作できる。
こういったことを指します。
- 流暢性
- 考えをすらすらとよどみなく作り出す力
- 柔軟性
- いろいろの角度から柔軟に考える力
- 独創性
- 新奇な考えを生み出す力
理解・判断
考えるスピードが落ちたり、小さなことで混乱しやすくなります。
理解・判断能力
認知症になると、ものを考えることにも障害が起こります。具体的な現象では次の変化が起こります。
- 考えるスピードが遅くなる
- 逆の見方をするなら、時間をかければ自分なりの結論に至ることができます。急がせないことが大切です。
- 二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる
- 一度に処理できる情報の量が減ります。念を押そうと思って長々と説明すると、ますます混乱します。必要な話はシンプルに表現することが重要です。
- 些細な変化、いつもと違うできごとで混乱を来しやすくなる
- お葬式での不自然な行動や、夫の入院で混乱してしまったことをきっかけに認知症が発覚する場合があります。
予想外のことが起こったとき、補い守ってくれる人がいれば日常生活は継続できます。
- 観念的な事柄と、現実的、具体的なことがらが結びつかなくなる
- 「倹約は大切」と言いながらセールスマンの口車にのって高価な羽布団を何組も買ってしまうということが起こります。
また、目に見えないメカニズムが理解できなくなるので、自動販売機や交通機関の自動改札、銀行のATMなどの前ではまごまごしてしまいます。
全自動の洗濯機、火が目に見えないIHクッカーなどもうまく使えなくなります。
介護NEXTでは理解力・判断力低下の原因として考えられるケースを徹底検証。
楽しみながら理解力・判断力の向上・改善を図るトレーニングをご覧ください。
記憶
認知症の中で最も多くはじまることは、記憶力の低下です。
記憶障害とは、その名の通り自分の体験した出来事や過去についての記憶が抜け落ちてしまう障害のことを言い、認知症の中核症状のひとつです。
自覚のある物忘れとは違い、自覚がなく、それゆえに日常生活に支障が出てきます。また、最近のことからだんだん忘れていくという特徴があります。
そして、中核症状全般にいえることですが、進行とともに悪化していきます。
記憶障害は大きく5つに分かれます
- 短期記憶障害
- 短期記憶とは、短い期間のみ記憶として脳に格納される(海馬という部分に送られる)出来事を指し、時間の経過とともに忘れ去られるか長期記憶に移行されます。
認知症の方は、短期記憶にすら記憶が格納されにくく(海馬が正常に作動せず)新しい事を覚える事がとても難しくなります。これを短期記憶障害といいます。
例:
今日の日付が分からない、どこに物を置いたか忘れる(いつも探し物をしている)何度も同じことを聞くなどの症状が見られるようになります。
また、新しい記憶だけでなく今までの記憶すら徐々に失われていきます。認知症初期には比較的直近の記憶から失われていき、ついさっきの出来事が思い出せなくなり、次第に思い出せない事が増えていきます。
- 長期記憶障害
- 長期記憶とは今までに体験した出来事で、普段は考えていなくても、何かのキッカケで記憶の底から思い出すことのできる記憶をいいます。
健常者であれば基本的には亡くなるまで持ち続ける記憶です。これらの記憶が抜け落ちてしまうことを、長期記憶障害といいます。
例:
一般的に知られている「祝日の名前」や「自分が通った学校の名前」「子供の消息」「自分の職業」についてなど、本人なら当然知っているはずの出来事についても、
認知症が進行すると忘れてしまい、最終的には家族の名前や顔も忘れてしまいます。例えば結婚したことを忘れて、女性であれば旧姓で呼ばないと気付いてもらえないことがあります。
- エピソード記憶の障害
- 体験したこと(エピソード)そのものを忘れてしまう障害です。本人は体験自体が抜け落ちているので、周囲と話がかみ合わなくなり、人間関係が悪化することがあります。
- 手続き記憶の障害
- 身体で覚えたことを忘れてしまう障害です。身体で覚えたことは比較的保たれている傾向があるので、包丁で食材を切ったり、洗濯物をたたんだり等々、できることを役割にして、生きがいにつなげるケアを行ったりしています。
- 意味記憶の障害
- 言葉の意味を忘れてしまう障害です。「あれ」とか「それ」などの表現が多くなり、意思疎通が難しくなってきます。
記憶障害の予防は日常生活を安心・安全にお過ごしいただくことに大きく関係致します。
記憶力の向上・改善を図るトレーニングをご覧ください。
視覚
視覚は、日常生活では約80%もの情報を取り入れている重要な機能です。
視覚認知障害とは、具体的に下記のようなことが当てはまります。
・長時間集中して作業を続けにくい。
・文字を読むのに時間がかかる。
・行を飛ばしたり同じところを読んでしまう。
・字を覚えにくい。
・図形の理解が苦手。
・手先の作業が、うまくこなせない。
・左右を認識しにくい。
・鏡文字を書いてしまう。
・探し物をうまく見つけられない。
私たちは日常生活において、外部情報の約80%を目から取り入れています。そして、その目から得た情報をもとに脳が認知し、判断して行動しています。
つまり、私たちの行動の大半は、まず視覚認知することから始まっているのです。
視覚認知に問題があると、日常生活、仕事、学習等での判断や行動に支障をきたします。
この視覚認知力の向上・改善を図るトレーニングを通して、みなさまの生活の品質向上に貢献してまいります。
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